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Adidas Real Deal Performance Review - SZOK



今回はアディダスから1997年に発売され、当時ボストン・セルティックスに所属していたある意味有名な選手が履いていたモデル

アントワン・ウォーカー 準シグネチャーモデルとなる "Adidas Real Deal" をレビュー

このカラーはそのボストンカラーで、現在セルティックスですとエイブリー・ブラッドリーが履いていますね

後はニューヨーク・ニックスのイマン・シャンパートも履いてました、どちらも優秀なディフェンダーですが彼らに好まれる理由がちょっとは分かった気がします


印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します


(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい



「斜めシューレース」

特徴的なのはこの左右非対称のシューレース

こういったデザインのシューレースはナイキですとフットスケープなどがありますね

フスケは足の外側でレーシングするのですが、リアルディールは内側でレーシングする形となっています

肝心の履き心地はと言うと、なかなか良好

爪先は薄め、横幅は丁度良く、甲周りもこのシューレーシングデザインのお陰かフィッティングは良いです




またAir Penny1・2のように、ミッドソールがアッパーまで上がってきているシューズというのは変な圧迫感があり、狭く感じるものですが

そういった狭さというのは全く無く、足型も非常に合ってとても履きやすかったです

カットはミッドカットで踝が隠れますが、足首周りの固定感は余り感じられず結構フリーでした

強めに紐を締めると少々喰い込む感触がしますので、ガッチリとしたホールド性能は無く、あくまでもソコソコ




素材は革で、近年の薄く軽い頑丈な素材では無いですが、それでも相当軽く

ノーシームのペラペラアッパーになれてきますと、こういった多パターンの皮革アッパーの足当たりの安心感というのを忘れがちになってしまいますが

足を包み込む優しさだったり、ステッチの渋い味わいだったり、そういうのを楽しめるとただ履くだけの物で終わらないと思いますね
 



「ソール周り」

ソール周りですが、ソールシステムはエキップメントシステム、クッションにはアディプリンプラス、アウトソールパターンはヘリンボーン状となっています

と横文字を並べてもよくわかりませんよね

自分もアディダスのソールシステムに関する情報というのは勉強不足なもので、テクニカルな説明はできないので…

アディプリン・アディプリンプラスの ”ぶった斬り解説”は、やす太郎さんにお任せ致します。下記リンクへどうぞ

ぶった斬り企画・ADIDAS編?やす太郎はここまでやる!!? ( http://www.realjp.jp/info13/ )

ということです、なのでこの黄色い素材がフォアフットに敷いてあるはずです。確かに爪先の蹴り出しは軽快

また上で情報協力して頂いた安井 邦仁 aka ”やす太郎”さんが、スニーカーガイド 『The Sneaker's Review Vol.1 "Basketball Signature Models"』を発売されます

発売日が9/5に変更となって、予約生産のみ8/20まで受け付けるようです。御注文はお早めに


本当は入手後、改めてご紹介しようと思っていたのですが、今回完全受注生産品のようですので先にお知らせしたいと思います




閑話休題。このアディプリンプラス含め他にもトルションやエキップメントシステムと様々なテクノロジーの後に生まれたのが、Feet You Wear(フィーツーウェア、以下FYW)ですね

FYWというのは素足感覚を求め、足自体の自然な機能を活かそうというコンセプトだそうで

アウトソールのレイアウトを、爪先・拇指球・足の中程側部・踵、といったようにポイントを絞ってソールを配置しています

サイドビューのデザインを見ても中足部が不思議な形状をしているのが分かるかと


実際の履き心地ですが、ナイキのエアのようなグニュグニュとした圧力への吸収感とはまた違い、ゴムの塊が骨の周りにくっついたような肉球感があり、ガシガシとフロアを掴んで走るような感覚

この点においては ”Like NikeなAir Junkie” な人からしたら賛否が別れると思いますが、個人的には好印象

ただ衝撃を減らすのはやはりズームエア等には及ばないと思いますし、普段履いているシューズのように平坦なソールでは無いので、体重や力の掛かり方も少々変わり、使用後は足首に疲労感がありました

しかし走りやすさ、この点においては素晴らしいソールではないかと

フロアへの接地感覚、横の動きへの反応、グリップ、どれをとっても非常に高い性能があると断言します




グルっとソールが巻き上がっていて、踵周りの掴みは良いです

Teva Sphereというトレイルランニング用のシューズがあるのですが、それのように踵の接地面が丸くなっているのが特徴的

確かに自然な歩行という意味では、TevaのプロジェクトとFYWのテーマは似ているのかもしれません



- まとめ -
「値段がやすい、走りやすい」

まずコレを先に言いたいです、そうコストパフォーマンス

イーストベイではセールで69.99ドル、日本円にて約7000円ですね

これがさらに20%Offクーポンを使用すれば一足5500円程

はっきり言ってこの値段でこの性能というのは凄まじいです、恐ろし過ぎます

ちなみに色違いで3足買ってしまいました、ボストン・ヒート・ニックスカラーを…


ツイッター含め周囲でも全く話の挙がらないReal Deal、未だに在庫があるようで皆が買わないならレブロンがローシランを買い占めた如く全て手にしたいもの




私はこれまでRose1.0、そしてこのReal Deal、ここではまだ紹介していない2~3足とアディダスのFYWを搭載したモデルを所持しています

それだけこのソールシステムがお気に入りだという事は、これだけオススメしている意味もわかりますよね

膝腰足首の弱くなってきた方にはアレかもしれませんが、現役バリバリのシリアスプレイヤーには是非履いて貰いたい一足です

今回全くもって予想外の感想になり、久々に ”当たり” のシューズに出会えたと思っています。これだから色々と履いていくのは面白いわけで

それ故に今後復刻が予想される1996年から99年にかけて発売されたアディダスのモデルをまた追ってみるというのも面白いかと思います




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