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Nike PG 1 Performance Review



ポール・ジョージ シグネチャーモデル 第1作目となる "Nike PG 1" をレビュー

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます

使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい



こちらは "Ferocity" と呼ばれるカラー、Ferocityの意味は「狂暴性、残忍な行為、獰猛(どうもう)さ」だそうで

所属チームのインディアナ・ペイサーズを表す紺色のアッパーに母親を意味するバイオレットの差し色が印象的なカラーリング

他にも随所に拘りのデザインが詰め込まれ、非常に力を注がれたファーストシグネチャー

ディティールの説明は以下にまとめ済



アッパーはヌバックボディーにハーフインナーブーティー、中足部から大きな範囲に渡ってメッシュ素材という珍しい作り

サイドループ仕様のシューレーシングシステムにインナーブーティーの構造は素晴らしいフィット感

肉厚のブーティーが生む甲から踵にかけての密着度は非常に高く、踵の抜け感も余り感じずと

ローカットモデル (Kobe Series・HD Low・Live・Crusaderなど) を好んで履いていたポール・ジョージ用のモデルなだけあるかと




トゥ周りがここまでの面積にかけてメッシュアッパーのモデルはなかなか珍しいが、比べるなら "KD 7" でしょうか

あれをインナーブーティー仕様にしたかのようで、爪先のアッパーの軟らかさも似た感触

逆に、負荷が掛かった際の爪先メッシュ部の保護性は不安で、少々頼りなく感じる…

また運動量が豊富なプレイヤー、学生の部活動の練習をこの一足のみで回すのは確実に危険でしょう

それでも通気性は良い筈なので、これからの季節には適しているかと



アウトソールはブレードパターン、グリップの良さそうな手触りでは無いもののトラクションは良く

けたたましいスキール音が鳴り響いたり、異常に止まるタイプのグリップでは無いが、止まりたい時にキッチリと止まる



(ヒール外側)

また、気になっていたフォアのソールの反りとヒールの丸み

踵から爪先にかけての踏み込み・踏み出し (Heel Toe Transition) は良く、非常に走りやすい

但し、時折横方向のストップなど負荷が掛かった際に「コロっ」と逝きそうな感覚が…

ソールユニットの形状的に土踏まずが抉れ、縁が丸みを帯びている為、若干の不安を感じる

コービーシリーズや先日レビューした "Hypershift" といったモデルが好みの方には少々合わない安定感かと

その点を踏まえた上で履いた方が良いでしょう


(ヒール内側)

個人的に各チームのフランチャイズプレイヤーの中でカワイ・レナードの次にディフェンスの上手い選手はポール・ジョージだと思っているのですが

彼のディフェンスの秘密がPG1のソールに秘められているかと思いきや、ただ単純に本人が凄いだけでした…

"Kobe XI (11) Elite Low" パターンを期待していただけに残念




今作のデザインの肝でもあり一番のポイントでもあるフォアフットベルト

これはフライワイヤーと連動しており、内部で繋がったワイヤーがベルトを締めると爪先部分をホールドする機構

当サイトを見ている人達なら発売前に「果たしてその効果は?」なんて気になっているかと思うのですが

先に結論を述べると、効果…さほど感じず (!)





今作、EPラストで幅広な事もありベルトの効果が薄れ、足にホールドさせようと引っ張るにはベルトが余り過ぎてしまう

といってデザイン上、丁度良い位置でベルトを止めるとホールド感は弱く、ただ貼っているだけの感覚 (画像左)

効果を得られる位置まで止めるにはベルトを引き上げなければいかないが見た目は明らかに悪い (画像右) …

"Zoom Soldier IX (9)" の中足部ベルトの締め上げ時にもあったベルト引き上げ過ぎ問題ですね…

逆に、足の幅が広いという方は「もしかしたら」効果を得られるかもしれません




このベルト、ギュッと締めてホールドするというより、メッシュアッパーの「支え」としての意味があるのではないかと

恐らくコレが無かったら、爪先の剛性は相当弱くなる筈…負荷の掛かるポイントに配置されているのでしょう

なので「ベルトや!」なんて思っていると予想を下回るので、余り期待はしない方が良いかと…




今作、足入れは少々キツいものの履いてしまえば中は全体的に余裕のある作り

またメッシュアッパーなのもあり非常に柔軟で余裕のあるフィッティング、最近履いたEP品の中でも幅は特に広く感じる

本当にベルトの恩恵を受けたければ、海外通販で購入するか噂されているNike iDで作るかしてグローバルラストのモデルにするべきでしょう




サイジングとしては甲より先、前足部は幅広なのでハーフダウン (-0.5cm) を検討しても良いかと

但し甲高の人は注意、インナーブーティーなのでホールカットと違い甲の逃げ場が無いので注意

個人的にはマイサイズでも充分なのですが「よりロックダウンを得たい・タイト目に履きたいよ」という人は小さめを履くのもアリかもしれません



- まとめ -
「良い意味でルーズ」

以前ポール・ジョージが履いていたLiveシリーズと比べると、あれ程のソリッドなバスケットボールシューズでは無い感触

ロックダウンやトラクションなど、多くの点でまだまだ向上する ”余裕” が感じられる

今作でも充分履きやすいが、今後更に良くなるのは確実かと

全体的に丁度良い余裕さ・ルーズさがあり履いていて非常に快適

衝撃的な程の良い点は見当たらないが、悪い点も特に無いというバランスの良い一足で今後のカラー展開次第ではもう一足欲しい所




現在発売されたカラーリングはどれもブラック系の重い色で、それ以外となるとアイボリーやグレーなどこれまた微妙な配色

本人のPEモデルのように色鮮やかで爽やかなモデルが出て欲しいですね、今のところ余りカラーリングに恵まれている感じはしないので

むしろボックスのカラーが一番爽やかなのでは…?



(このカラーリングが出ればいいのに…)

また、出来れば安く買えるまで待ちたいところですが、国内の売れ方の早さは異常なので困りどころ

欲を言うなら海外で ”セール&20%OFFクーポンコンボ” をキメられたら万々歳

PG1、109.99ドルならわかるが、16,200円で即買いする性能かと考えると少し答えに迷ってしまうが…

それでも汎用性に優れた履き心地、耐久性には疑問点が残るので注意しつつ履いていきましょう





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