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Adidas Crazylight Boost 2016 Performance Review



クレイジーブースト シリーズ第6作目となる "Adidas Crazylight Boost 2016" をレビュー

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます

使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい





こちらのカラーは今風に言えばTriple White (トリプルホワイト) なんて呼ばれたりしているカラーリング

ただの白/白の真っ白カラーですが、アッパーに模様が入っていたりと品のある見た目

Callery2さんの新年セールにて購入、お手頃過ぎる値段に新年早々負けてしまいました…

(…という文章が今年の2月の下書きにあったのですが、もう8ヶ月も経ってるの?)




今作、フィット感は良いがホールド感が物足りない

アッパーはジャガード織りのファブリック素材、一応Primeknit (プライムニット) とは区別化されていますが、柔軟性・通気性ともに高いクオリティの素材

シューレースホールは前側がV字のサイドループ、上2つのTPUパーツはアイレットとなっているが、このシューレースシステムは非常に緩みやすく、特に甲周りはしっかりと紐を絞り上げなければならない

履き始めにガッチリと締め上げても徐々に緩くなってくる為 ”紐の二度締め” が必要

その後の履き心地はそこそこ良いものの、ここ数年のアディダスバッシュのシューレース周りは微妙だなというのが個人的に思うところで…




踵周りは外付けのヒールカウンターと、めくれ上がったヒールカフ

ヒールカフはアキレス腱に振れる形だが軟らかい素材で邪魔な事は無く、またコレといって機能性も感じず…

それでもヒールカウンターのお陰もあり、踵の抜け感は少なく、非常に履きやすい




但し、シューレースホールの仕様、またラストが平たい形状な事もあり全体的なロックダウンは少々残念

特に上2つ、TPUパーツがある箇所の間にもう一つシューレースホールが欲しくなるところで、この位置 (赤丸部分) のロックダウンが足りない



(赤丸部分)

海外のレビュアーですと直接アッパーに穴をブチ抜いてアイレットを追加するというカスタム (荒業) を見せていたりと、やはりロックダウンに関しては似た感想を持っている人は多いのかも

ちなみにPrimeknit版ですとシュータンが繋がったスリップオンタイプなので、履き心地は向上するのかもしれないが、それでも余り期待はできないかと…




サイジングとしては横幅も極端に狭くない為、ハーフダウン (-0.5cm) なり小さ目で調整していくのが良いかと

ただでさえ微妙なロックダウンなので大きめのサイズミスは命取りに…

また気をつけて欲しい点が、爪先サイドのアッパーを覆ったラバー部分

コレが小指近くで当たる感覚があるのでハーフダウン推奨しておきながらですが横幅には注意




アウトソールは独特なうねりのあるソールパターン

ソールの素材がコンチネンタル社製のラバーという物で、車のタイヤなどに使われている素材だそう

”コンチネンタル社製のアウトソールはお世辞にも良いとは言えず、平均的なグリップに感じましたが季節柄どうにもこうにもフロアが滑るので現状での評価となります”

…と下書きには書いてありましたが、それから履き続け感想は少々変わり…

実際の止まり心地は、ハーキーなど細かいステップ時に「グギャギャギャギャ!」といった激しいスキール音が鳴り響くわけでは無く

静かですが確実にグリップが聞いており「グググ…」と止まる感覚、グリップの種類が少し違う気がする




「凄い!コンチネンタルラバーだ!」とはならず、余り期待し過ぎるとスカされるかと

履いている間の事を思い出すとそういえば ”手でソールの埃を拭う” あのバスケをやっている人ならわかる特有の動作をしていない事に気付きました

強力なトラクションというよりも、一定の性能を持続している感覚




クッショニングシステムはFull Length Boost (フルレングスブースト)

ブーストは相変わらずの衝撃吸収性でクッションは良く、接地感は前作より若干厚めになった

また、今までブーストは踵部しか使われてこなかったが、今作からついに後足部から前足部までフルレングス (全面) に搭載

爪先に配置されてわかったが、衝撃吸収性は折り紙つきだが反発感が弱い

"D Lillard 2" などに使われていたBounce (バウンス) の方が反応としては良いかと




踏み込んだ際にフォアフットブーストの沈むようなこの感触は好みが大きく分かれるポイント

個人的は床を蹴りたいのに、ブーストの感触で爪先が安定しないのが苦手なところ

クッションは硬すぎるのも疲れるが、軟らかいのも難しいなと再認識、個人差があるので評価は困り所

ヒールブーストは前作でも経験済みなので単純に「Boost凄いな」と

とりあえず前作・前々作と比べるとクッションの向上は涙が出る程の変わりようなのでクレイジーライトシリーズが好きな人はきっと驚くかと



- まとめ -

「動きやすくて、クッションがある」

語彙力0の総評ですが、特別抜きん出た部分は無いもののシンプルにコンフォートなバッシュ

既存モデルのローカット版となると、前後どちらかのZoom Airが減っているなんて事も過去にはあり

今まで「ローカット」と聞くとどうしても ”廉価版” というイメージがありましたが今作は違うかと

「動きやすく、だけど膝とか踵に不安があるからクッションも欲しい」という人は非常に適したモデル

どの年代の方にも履きやすい ”ハイパーダンクより敷居の低い万人向けモデル” なのではないでしょうか

但しそれでもロックダウンの面で不満がありギリギリで80点といったところ、緩みやすい細紐なので別のシューレースに変えるのもアリかもしれません

流石に毎度何回も締め直すのは面倒なわけで、それと自慢の軽さにおいても驚く程では無くなってきましたね…

また、注意すべきは爪先の ”沈み”

慣れの問題でもあるので、ここは賛否が分かれますが一応注意

一歩の反応” を大切にするプレイヤーにはもっと良いシューズがある筈です



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