Air Jordan XXXI (31) Performance Review
https://www.sizeokay.com/2020/08/air-jordan-xxxi-31-performance-review.html
エアージョーダンシリーズ 第31作目となる "Air Jordan XXXI (31)" をレビュー
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい)
画像は公式サイトから引用させて頂きます、ちゃんと写真の用意が出来次第差し替えます、じゃないと永久 (とわ) に投稿できないから…
こちらはAir Jordan 1の通称 "つま黒" をサンプリングした "Black Toe" と呼ばれるカラーリング
31年目を迎える今作はAJ1をオーバーラップしたデザインとなっており、至る所にその雰囲気が見て取れる
そういった部分も楽しみながら本文を読みましょう、今回は結構長文なので…
アッパーの素材は "Flyweave (フライウィーブ)"
ヒール周りはレザー素材となっており、そこからトウに掛けて徐々にニット素材へと変化
革から糸へ、素材が移り変わることでAJ1からAJ31までの ”機能の進化” を素材面で表現している
フライウィーブは非常に柔軟で軽量、なおかつニットアッパーでホールカット、これで履き心地が悪いわけ無いだろうと思っておりましたが予想通り調子は良い
着用選手の写真を見るとシューズが負荷で変形しているシーンが見られるが、実際に履いてみると思っていた程華奢 (きゃしゃ) では無い
今作はハイカットでアンクルのレザーはペラペラとしており耐久性に不安があったが、足首周りはネオプレーン素材のライニングがあり二重構造となっている
トップのシューレースを締めた際はガッチリと固定するようなホールド感は少なく、どちらかと言うと動きやすいフィット感を重視しているような柔軟な足当たり
ヒールの掴みの良さは内部を見れば明らかで、今作は足首とライニングの隙間を埋めるパッドが幾つも配置されている
前作 "Air Jordan XXX (30)" ですらここまでの数は無かったわけで、過去のデザインを表面的に踏襲したわけでは無く、内部の作り込みの深さを感じる
全体的に優しく包まれる感覚で非常にコンフォート、しっかりと締めれば素晴らしいフィット感、ロックダウンにおいてもストレス無く履けるかと
(スケッチにもパッドが見える)
また素材が重なり厚みがあるのでブレースやソックスの重ね履きなど、足首周りが太くなっている方はこのシューズのアンクル部は非常に膨らんでしまう恐れが…
幅感としては狭くもなく広すぎる事も無く、普段のマイサイズで丁度良かったので
試着の際は ”足首周りのサイジング” にも注意して見ると良いかと
クッショニングシステムは "Full Length Zoom Air (フルレングス ズームエア)"
履き心地としてはズームエアの感触がハッキリと感じられて、なおかつ返りの強さもある、分割ソールでは無いので程よい剛性
ローカット版も同じクッションなので、足首周りが気になる方は "Air Jordan XXX1 (31) Low" を選んでみても良いかも
前作、前々作のフロアから足を跳ね返すような反応が好みだった方はその履き心地の違いに驚くかと
「やっとヒールにもクッションが来たか」と待ちわびていた方もいるでしょう
前作と比べるとツーリングの履き心地は大きく異なる、ソールの硬さの好みは人それぞれなので試し履きするに越したことはないかと
アウトソールはトランスルーセント、内部のエアバッグが透けて見える
ソールパターンは格子状で、このクリアラバーが「滑る」との意見を目にしたが実際の履き心地は ”そこそこ” 止まる
確かに履き始めは滑りがちだったが、現在は大きく滑る事も無く、数回・短時間履いただけでの評価だとトラクションの評価は低かったはず
長期間に渡って履いてわかったが埃 (ほこり) に性能が大きく左右される
冬場においては止まる際に「グニニニニ」とズルズル動いてしまう感覚
フロアが綺麗なコートでプレーした際には、非常に高いレベルでのグリップ性能を実感した
とにかく環境の影響を極端に受ける一足なので短い期間で決めつけず、長い目で見て履くのをオススメします
長い目で履いた上で滑るようでしたらその時はこのモデルを滅茶苦茶にディスりましょう
- まとめ -
「AJ32に期待」
ラッセル・ウエストブルックがAJ30のツーリングを使用した通称 "Air Jordan XXX.5 (30.5)" を履いていたのも頷けるかと
前作と比べ底周りの履き心地が良くも悪くも大きく変化した、まあこれも新たなエアジョーダンシリーズという事でしょう
軽量かつボリュームのあるクッション、フライウィーブのフィッティング、フライトスピードの安定感と (トラクションさえ好みに合えば) 非常にハイパフォーマンスなモデル
非常に軟らかコンフォートなので気になる方は是非試してみて
また "Black Cat" などソリッドソールのカラーリングもあるので、そちらを試してみるのも良いかも
私も当初トラクションが心配でしたが、現時点では全く感想が変わっております
勿論プレーする環境次第で感想が異なるのは当たり前ですが、今作は特に環境の影響を受ける一足ではないかと
以上が2017/05/16に書いた記事でした、公開までに3年掛かって今じゃ "Air Jordan XXX4 (34)" が出てますよ…
当時はカワイ・レナード、ジミー・バトラー、ラッセル・ウエストブルックがジョーダンブランドを引っ張る三人でしたが
時は流れて今はジェイソン・テイタム、ルカ・ドンチッチ、ザイオン・ウィリアムソンですよ、おっと八村塁もでした
AJ32に期待と書いているがあくまでも当時の感想で…、お疲れ様でした