Nike Zoom KD IV (4) Performance Review - SZOK

ケビン・デュラント シグネチャーモデル 第4作目となる "Zoom KD IV (4)" をレビュー

先日のNBA FINAL 2012、そして只今開催中のロンドン五輪にて活躍中のデュラント

この1年間で一気に脚光を浴びた彼と同様に爆発的なまで人気になったこちらのモデル、その履き心地は…

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

（配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい）

"Tight,Tight,Tight"

KD4、まずサイジングという点で選ぶのに非常に難しいモデル

サイドビューを見る限り小さめのつくりのようでしたので、ハーフサイズアップにしましたが正解

人によってはワンサイズアップでも良いかもしれません

まず履いた際のファーストインプレッションは「薄い」といった感覚で、上方向に狭く、縦方向に長細い感覚

確かに "Adizero Rose 1.0" や "Crazy Light" も履いて思いましたが、試着必須ですね…

"ADAPTIVE-FIT-BELT"

問題の横方向ですが爪先部分はさほど幅が狭い感じはしませんが、中足部は幅が狭くベルトを強く引き上げるともれなく土踏まずが痛くなります

この点がハーフアップ、もしくはワンサイズアップとなる要因

ベルトの付け根がシューズの内部から出ている仕様なので、これのせいかと思われます

他の履いている方にも聞くとやはり「当たる」という意見が多いので、問題ですね…

ベルトの方向は土踏まずから外踝の下辺りまで斜めに甲を抑える形ですが、先程述べた接触問題と、ベルトが長く素材が薄い為しっかりと締め上げて止めるようには使えず

あくまでも軽い固定のイメージ、ただアッパーのパターン自体が甲低なので既にキツかったりして…

"Zoom Soldier 6" でも思いますが何故ベルトにフライワイヤーを使わないんでしょうね

"Zoom Soldier 4" のベルトは結構しっかりしていて良かったんですけど…

"THUNDER-PATTERN-SOLE"

こういったソールの外周をフラットな面で縁取りしているアウトソールっていうのは個人的には苦手なんですが、やはりこれも駄目でした

ソールの素材自体は粘度が高いのですが、もっと全体に細かくサンダーパターンが配されていればここまで外周に負担は掛からなかったのでは と思います

特に爪先部分は平坦な表面なので数回履いただけでも非常にダメージが目立ちますね、端の部分が摩耗しているのが見て分かります…

"Front Zoom, Heel Non Air..."

恒例の前足部ズーム・踵ノンエアというおっさん泣かせなクッションとなっています

前作に続き固めの調整で、ズシンと踵にキますね

屈曲性、ソールはそこそこ硬いです

「反発力を推進力へ」なんて聞きますが、これもクッション同様若いデュラントだからこそなんですよね。辛い…

"Fuse-Technology"

爪先部分には通気孔が全く有りませんが、それでも充分かと思います

但し "Adizero Rose 2.5" や "Crazy Light" の方が流石に通気性は上です、蒸れないって大事

重量はとても軽い。また、ソールに若干重みを持たせている気がします

それにローカットなのでとても走りやすいですね "Zoom KD V (5)" ではハイカットに戻りますが重量の面はどうなるんでしょうか

- まとめ - 

「グッドデザイン、ロープライス」

コンフォートかと言うとそうでも無い訳で、"廉価版Kobe5"ってイメージ

要は足腰に自身があって、尚且つ鋭いプレーをしたい人向けかと

またナイキシグの中でも比較的安価な価格帯に設定されているモデルなので購入しやすく、カラーリングも豊富なのは嬉しいですね

"オンコートではシリアスなプレーに対応し、オフコートではシューレースを緩めた状態でスッと履いてベルト絞めればOK"…と、アメリカで売れている理由も理解できます

正直個人的には発売後即入手し即お蔵入りしたモデルだったのでレビューするのが遅れたのですが、やはり"値段相応"なガッカリ感は否めないかと

これならもっとタウンユースなカラーを選べば良かった なんて落胆したのですが、「ローカット・ベルクロ・ビッグタン」と好みの3つが揃ったデザインなのでなかなか手放せない訳で…

毎度恒例の後半になるにつれの尻つぼみレビューになりましたが以上となります