Loading...

Jordan CP3.VIII (8) Performance Review - SZOK



クリス・ポール シグネチャーモデル 第8作目となる "Jordan CP3.VIII (8)" をレビュー

本人がシューズのデザインから積極的に参加し、デザイナーに要求したのは

「秘密兵器が隠されたスーパーヒーローの装備のように、ライバルの優位に立つための様々な要素を取り入れて欲しい」

との事…果たして実際の履き心地は如何なるものか

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します


(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい




アッパーの強度が物足りなかった前作 ”Jordan CP3.VII (7)" に比べ、ウーブンテキスタイルとハイパーフューズ素材のコンビは非常にガッシリとしたアッパーで安心して履ける

またシューレースホールも兼ねたFlight Webもあるので、ホールド感も上々

5/8ヒールと呼ぶカッティングだそうで、足首周りはフリーでほぼローカット

またシリーズ恒例のヒールタブがアキレス腱を包み、踵の抜け感も無く動きやすいです




つま先の足幅は狭く、ハーフアップしているがそれでも少々狭く感じる

幅が狭く、さらに上方向の空間も少ないのかもしれません…

今作、インナーブーティ仕様でありシュータン含め非常に素材が厚い。その為、甲周りのフィット感は贅沢だが内部の空間は狭くなっている

またヒールからトゥまで伸びるTPUシャーシが小指側を圧迫しているのも、幅が狭く感じる一因かと




前作の丸っこいラストと比べると平べったくソリッドなフィッティングになっている為、足幅が広めの方は要注意すべきでしょう

それでもCP3.VIIIが履きたいのでしたら、アッパーが軟らかいメッシュに変更されたAE版を試してみるといいかと思います…

触っただけですが、AE素材は無印に比べるとかなり柔軟になっていました。多少サイジングに違いが出る筈です




ライニングは自転車用のロードシューズに使われるようなザラザラとした素材

流石にアレと比べると余りにも言い過ぎですが…これにより靴の中で足が遊ぶような感覚が無く、非常に素晴らしいフィッティング

実物を手にする機会があればライニングを触ってみて欲しいです

足入れの方向だと抵抗の無いツルっとした感触だが、足を脱く方向に触ると引っ掛かるようなザラつきを感じるはず




クッショニングはファイロンミッドソールに、ヒールはルナロン、フォアフットにズームエアの組み合わせ

前作は拇指球の位置に六角形のズームエアが配置されていたが、今作はそれよりも大きめで指の付け根をカバーするような形に変更されてます




感触としては ”Jordan CP3.VI” のような強い反発感も無く ”Jordan CP3.VII" のような弾力も無く、余り大きく主張する点が無い ”静かな” 履き心地

素早く動きやすく、地面に近くなるように接地感が重視された感触です




しかしアウトソール、これが合わない人がいるかもしれません

アウトソールの面、かなり凹凸(おうとつ)が目立ちます

フラットな面のアウトソールに慣れていると今作のアウトソールにおけるポツポツと生まれる ”地面に触れていない部分” の感覚に違和感を覚えるかもしれません

これが四方八方に動き回るクリス・ポールだからこそ好む感触だと考えれば納得も出来そうです

確かにクイックネスで前後左右に振ってジャンパーを打つ動きには合う

素早い ”体重移動” に対応したアウトソールとも言えるのかもしれませんね



- まとめ -

まず ”足幅” …これが履く人をかなり絞るでしょう

そして全体的な感想としては ”安定性” を非常に感じます

つま先のフューズ素材や、足の側面を包むTPUシャーシといったアッパーの剛性

また内部のインナーブーティの面積、その素材、そしてFlight Webやヒールタブからなるフィッティングの良さ

全体的な安定感はシリーズでも屈指かと

アッパー外部・内部共に視覚的に目立ったテクノロジーは無いものの、触れて初めて判る機能がありました

という事で注意すべき点は「つま先の横幅のサイジングが合うか」

そして「シューズ底面と地面との感触が自分の感覚に合うか」と思いますので試してみては如何でしょうか








Performance Review 4134524265420154678
ホーム item

Twitter

@Size_Okay

リンク切れURL・画像があるので見つけた場合ご連絡下さい…